ここでは血尿・尿潜血、蛋白尿、前立腺肥大症、男性不妊、尿道炎、膀胱炎、尖圭コンジローマなどの説明をしています。前立腺がんの検査・治療については別ページをご覧ください

血尿は、肉眼でわかるものと顕微鏡でしかわからないものに分けられ、前者の90%、後者の70%が泌尿器科の病気が原因であると言われています。残りは腎炎やネフローゼ症候群などの内科的疾患で、蛋白尿を伴っていることがよくあります。最近増えつづけている前立腺がん、膀胱がん、腎臓がんは、痛みなどを伴わない血尿のことが多いようです。そのため見つかったときには、既に進行がんであることもあります。もちろん、検査をしてもこれといった原因がなく問題にならないことも多々あり、過剰な心配をする必要はありませんが、

●肉眼的血尿を認めた方
●健康診断などで初めて血尿(尿潜血陽性)と言われた方
●以前から尿潜血を指摘されているが検査をされたことのない方

は泌尿器科的検査を受けられることをお勧めします。

*初診時検査: 尿顕微鏡検査、腹部超音波など



蛋白尿は起立性蛋白尿などの良性のものもありますが、一般的には腎臓の機能が低下している状態(慢性腎臓病)が疑われます。慢性腎臓病では見逃しているうちに弱った腎臓が老廃物を取り除くことなどができなくなり、タンパクを多く含んだ尿が出たり、むくみや貧血、高血圧などが起きたりします。自覚がないまま放置し、気付いたときには腎不全になる恐れもあることから、「人工透析患者の予備軍」とも呼ばれ、近年メタボリックシンドロームと共に日本人の新たな国民病として注目されつつあります。
慢性腎臓病は食事などの生活習慣も一因で、早期に発見できれば食事や薬物療法など既存の治療法で腎機能の低下を抑制し、腎不全への進行を阻止することができます。

*初診時検査: 尿検査、血液検査、腹部超音波など


前立腺肥大症とは、膀胱の下の前立腺組織が肥大して尿道を圧迫するために起こる病気です。基本的に生命にかかわる病気ではありませんが、放っておくと尿が全く出なくなり腎不全になることもあります。大体40〜50歳代で症状が出始め、60歳を過ぎると半数以上の人が夜間頻尿と放尿力低下を訴え、65歳前後で治療を開始する人が多くなります。
治療ではまずアルファワンブロッカーというお薬による治療から始めます。この薬は非常に良く効く薬ですが、基本的に生涯飲み続けなければなりません。薬による治療が困難な場合や、効果があっても内服の継続を止めたい方・継続が困難な方には内視鏡による治療などをお勧めします。

*初診時検査: 尿顕微鏡検査、腹部超音波検査、尿流量検査など 
 (直腸診・尿道造影など不快感を伴う検査は初診時には行いません。)
WHO(世界保健機構)が男女別不妊原因を調査したところ、男性のみ24%、女性のみ41%、男女共24%、原因不明11%と、近年では特に男性側に原因があるカップルが50%近くを占めています。精液検査により、精子数・運動率・奇形率などに異常がある場合を男性不妊症と診断します。不妊期間2年以上の場合一度精液検査を受けられることをお勧めします。保険適応ですので精液検査のみであれば1000円余りで当日に結果がわかります。初診での検査を希望される方は、受診日・時間を電話でご予約の上、5〜7日間の禁欲で御来院ください。また、検査結果が出るには精液採取後30分〜1時間かかります。
男性不妊の原因として、睾丸の周りに血管の束ができる「精索静脈瘤(せいさくじょうみゃくりゅう)」や、パイプカット後や炎症による「精管通過障害」などの手術で治る病気もあります。また、人工授精や体外授精などが必要な場合当該医療機関をご紹介いたします。
また、当院ではデジタル顕微鏡の導入によりモニター上でご自身の精液・精子の状態を観察していただくことが可能です。


 
     
       
  男性不妊の治療にはホルモン剤やビタミン剤などを内服する方法や、精索静脈瘤(せいさくじょうみゃくりゅう)のように手術をする方法があります。
精索静脈瘤は右図のように睾丸の直上に静脈の束が出来る病気です。時に痛みを伴うことがありますが、精子の数が少なくなったり運動率が低下したりして不妊の原因となる以外は、放置しても特に問題となる病気ではありません。
精索静脈瘤は睾丸周囲の温度を上げることにより精子の数などに影響を与えていると考えられており、手術をすることにより約50%のかたで精液所見の改善を認めます。
当院では精索静脈瘤に対して手術用顕微鏡を用いた日帰り手術(顕微鏡下内精静脈低位結紮術)を行っています。治療費用は保険が効き、入院の必要も無いため3割負担の方で約1万円です。

 
 
       
人知れず悩むことの多い女性の尿失禁は、40歳以上の2人に1人に発症しているといわれていますが、その医療機関受診率は1割弱です。多くの場合初期治療として内服薬による薬物治療、骨盤底筋体操・干渉低周波による行動療法が行われます。干渉低周波(右写真:ウロマスター)による治療は着衣のままで可能で、痛み・副作用は全くありません。最初の3週間に6回(1回20分)程度の通院で効果が確認でき(有効率70〜80%)、保険適応ですので治療費用も1回1000円前後です。
初期治療のための診断には、内診など不快感を伴う検査は必要ありません(問診・尿検査・超音波検査)。

男子尿道炎はセックスやオーラルセックス(フェラチオ)などで病原微生物が尿道に入り引き起こされる性行為感染症です。病原微生物としてはクラミジアと淋菌が多く、前者は、精巣上体炎(副睾丸炎)や時に前立腺炎の原因になります。

●クラミジアによる尿道炎
 @尿道に違和感があり、透明な分泌液が出ることがある。
 A約半数の人では症状が無い。
 B感染後症状が出るまでの期間は1〜3週間である。

●淋菌による尿道炎
 @排尿時に尿道に焼けるような感じや痛みがある。
 A「うみ」のような分泌物が出ることがある。
 B感染後症状が出るまでの期間は3〜7日である。

尿道炎は飲み薬や注射で必ず治ります(一般薬局の薬では治りません)。
検査は尿検査だけで痛みは全くありません。
保険外(自費)での検査・治療もお受けしています。
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急性膀胱炎のほとんどが成人の女性に発症します。これは女性の尿道が太く短く肛門に近いために、便の中の細菌が膀胱の中に入りやすいからです。細菌が膀胱の中に入ると、尿の中で急速に増えて炎症を起こします。排尿の終わりの強い痛みや頻尿、血尿や尿が濁るといった症状が出ます。膀胱炎は抗菌薬が非常に良く効きます。ただこの病気は再発が多いので完全に治療を行うことが肝要です。

*初診時検査: 尿検査のみ 
(内診や内視鏡を行うことはありません。)

男性の性器の炎症は一般の細菌、カビ、ヘルペスなどのウィルス、梅毒など様々な原因で起こります。
尖圭コンジローマは男性の亀頭、尿道口や包皮にイボ(右写真)ができる病気です。ウィルスの感染によって起こる性行為感染症のひとつで、潜伏期間は約3ヶ月です。治療は保険診療(診察料・麻酔料・手術料・病理診断料を含めて、3割負担の方で1万円以内です。)で行われ、局所麻酔をしてイボを切除・電気蒸散します。受診当日の治療も可能です。

*コンジローマの塗り薬「ベセルナクリーム」の処方もしています。
*凍結治療は再発が多いため当院では行っていません。
*真珠用陰茎小丘疹やフォアダイスなど治療が必要ないものは初診料のみで診断できます。
*女性のコンジローマの治療もお受けしています。






前立腺炎は、尿道から大腸菌やブドウ球菌などの細菌が侵入し、前立腺に感染して炎症を起こす病気です。主に@急性前立腺炎 A慢性細菌性前立腺炎 B慢性非細菌性前立腺炎 C無症候性炎症性前立腺炎 の4種類に分けられます。

@急性前立腺炎
大腸菌やブドウ球菌、などの細菌が尿道から前立腺に侵入して炎症を起こす病気です。急に40度を超えるほどの高熱が出て、悪寒や倦怠感を伴う場合もあります。炎症が進むと、尿道から膿が出て、排尿のたびに痛みを感じるようになります。治療は細菌の感染を確認したあと、それに対応する抗生物質を投与します。炎症性の疾患なので、なるべく安静を保つことが大切です。

A慢性細菌性前立腺炎
急性前立腺炎ほど症状はひどくなく、頻尿、排尿後の不快感などがあらわれます。会陰部に鈍痛を感じることもあります。尿と前立腺液を採取して、原因菌をつきとめ、それに対応する抗生物質を投与します。再発しやすいので、気長に治療を続けることが大切です。

B慢性非細菌性前立腺炎/慢性骨盤痛症候群
細菌の感染や炎症がないのに、慢性細菌性前立腺炎と同じような症状があらわれます。膀胱や尿道周辺の筋肉の緊張のしすぎや骨盤内のうっ血、精神的ストレスなどが影響しているのではないかと考えられています。対症療法として、α1受容体遮断薬、植物製剤、精神安定薬などが使われることがあります。

C無症候性炎症性前立腺炎
まったく自覚症状がなく、たまたまほかの目的のために前立腺組織や尿、精液を検査した際に、これらの検体中に白血球が認められるものをいいます。通常、積極的な治療の対象にはなりませんが、男性不妊の原因となることがあります。


当院では、漢方薬による治療も保険診療で行っています。 頻尿に対する八味地黄丸(市販薬 ハルンケア)・清心蓮子飲(市販薬 ユリナール)・牛車腎気丸、メタボリックシンドロームに対する防風通聖散(市販薬 ナイシトール)、男性不妊に対する補中益気湯などの処方もお気軽にご相談ください。


従来手術が必要と考えられていた小児の包茎の多くは亀頭包皮癒着によるもので,思春期がくれば自然に解決するものがほとんどです.またそのような包茎であれば軟膏を使う事で治療可能な場合も多くあります。
排尿時に常に包皮が風船のように膨らむ場合や炎症を繰り返す場合以外、手術に関しては慎重に検討しましょう。 複数の医師(小児科・泌尿器科)の診察を受けて意見を聞いて納得した上で受けてください。


男性にも女性と同様に更年期があり、男性の中には様々な不定愁訴に襲われる人がいます。 以前は医師の間で認識が広まっておらず、診断と治療のガイドラインも無い中で医療の受け皿が乏しく、ごく一部の医師によって取り組まれて来ましたが、近年は様々なメディアが「男性更年期障害」という表現で取り上げた事により一般的な認知が広がりました。学会でも昨年、「LOH症候群(加齢男性性腺機能低下症候群)」という表現が採用されたばかりです。症状としては、ほてり・のぼせ、めまい、疲労感、頻尿などのほか、「何となくやる気が出ない」といった精神的な症状やED(勃起不全)などがあります。診断は問診表や男性ホルモンの血液検査などで行い、治療は保険外(自費)診療となる場合があります。

<保険診療>
●漢方薬・抗うつ薬・抗不安薬の投薬

<自費診療>
●男性ホルモン補充療法:エナルモンデポなどによる注射療法
●ED(勃起不全)に対するバイアグラ・レビトラの投薬